老後の貯金はいくら必要か
医療の発達により、どんどん平均寿命が伸びています。
それに伴い生きるリスク、老後の不安が増しています。
老後の不安の最大のポイントは収入を占める年金が不透明なこと。
老後をしっかりと生ききるためには年金がなくても大丈夫なように資産を準備することが大切です。
老後の資金をしっかりと準備し、老後のために貯蓄額を理解しましょう。
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2013年に総務省が発表した家計調査報告書によると65歳以上の夫婦の無職の世帯の一ヶ月の収支は以下の様になっています。
・支出 24万2598円
・赤字 5万7592円
公的年金や企業年金だけではどうしても生活費を賄うことが出来ず、貯金を使ったり子供から仕送りをうけるなどして穴埋めをしているそうです。
では現代において老後資金はどのくらい準備する必要があるのか考えていきます。
[caption id="attachment_158" align="alignnone" width="280"] お金に関しては準備が100%[/caption]
老後を生き抜くための資金は絶対的に必要な①生活費、楽しく過ごすための②レジャー費用、③住居費などたくさんあります。
65歳から老後を迎える鈴木さん夫妻をモデルにして老後に必要なお金を考えます。
老後の生活費を計算する場合、一般的には
・夫婦二人での生活費=旦那が働いていた時の生活費×70%×夫の平均余命
・夫が亡くなり、妻だけになった時の生活費=旦那が働いていた時の生活費×50%×(夫の平均余命ー妻の平均余命)
となります。
では鈴木さん夫妻が65歳から平均余命まで生きると必要な生活費は、
・夫婦二人での生活費=25万円×12か月×19年(夫の平均余命。84歳まで生きる)=5700万円
・夫が亡くなり、妻だけになった時の生活費=25万円×12か月×80%×(24年-19年)=1200万円
となり6900万円が必要になります。
これは人によって違いますが例なので次ように考えて
項目と金額は自分の状況に合わせます。ここでは次のように考え、2700万円としました。
【1】生活費6900万円+【2】その他の資金(2700万円)=9600万円 となります。
老後の生活を潤すお金は1貯金、2退職金、3年金の3つ。
その中でも収入という意味では退職金と年金。企業年金が給付されることありますので勤務先に確認しましょう。
それぞれの目安を見ていきます
退職金は会社や職種、勤続年数で変わってきます。厚生労働省の資産によると2012年の1年間で勤続35年以上の退職金の平均は
【2】公的年金
老齢基礎年金や老齢厚生年金は、毎年送付されてくる「ねんきん定期便」で、退職共済年金は共済組合が発行する「お知らせ」で金額を確認します。老齢厚生年金や退職共済年金を受給している夫が死亡した場合、一定条件を満たす妻には遺族厚生(共済)年金が給付されます。
では、Aさん夫妻のリタイア後に予定される収入を見ていきましょう。
【1】退職金 2500万円
【2】年金合計 6032万円
夫:(老齢基礎年金+老齢厚生年金)×12カ月×平均余命
=(6.4万円+10万円)×12カ月×19年=3739万円
妻:老齢基礎年金×24年+遺族厚生年金×5年
=6.4万円×12カ月×24年+7.5万円×12カ月×5年=2293万円
以上から、Aさん夫婦の、65歳から夫婦の平均余命までに予定される収入の合計は8532万円になります。
必要な老後資金は、「老後に必要とする老後資金-老後に予定される収入合計額」で算出します。
Aさん夫妻が必要とする老後資金は9700万円、それに対して収入は8532万円。その差1168万円が、老後資金として準備すべき金額=目標貯蓄額になります。
では、この約1200万円をどのように準備すればいいのか、考えていきましょう。
55歳から64歳までの10年間、毎月10万円貯蓄すれば、10万円×12カ月×10年=1200万円(利息等は含まない)で目標額は軽くクリアします。55歳以降は一般的に、子どもの教育費負担が軽くなってきます。毎月10万円の貯蓄はそれほど難しくないのではないでしょうか。
目標貯蓄額が高すぎる場合は、まず現在の支出内容を見直して無駄な支出を削減し、貯蓄額を増やします。また、老後の「その他の支出」の内容や予定額を検討する――例えば子供への資金援助の額を減らす、自宅のリフォームの規模を縮小する、など――ことも必要です。それでも対応が難しい場合は、例えば妻のパート収入を増やす、65歳以降も働く、といった収入を増やす道を考えましょう。
リタイア年齢が65歳になると、ごく普通の老後を過ごす場合、「老後資金の準備は不要~1000万円程度」が相場となりつつあります。早めに老後資金の収支決算を行い、目標貯蓄額を把握すると、できるだけ早くからコツコツと貯めよう、という気持ちになります。また、老後の生き方がイメージできるので、そのためにお金以外で必要なもの、例えばネットワークや資格などへの対策もたてることができます。
老後は突然やってくるものではなく、現在の生活の延長上にあるのです。現在の生活スタイル、消費スタイルを基準に考えること、これが失敗しない老後の生活設計のポイントです。
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それに伴い生きるリスク、老後の不安が増しています。
老後の不安の最大のポイントは収入を占める年金が不透明なこと。
老後をしっかりと生ききるためには年金がなくても大丈夫なように資産を準備することが大切です。
老後の資金をしっかりと準備し、老後のために貯蓄額を理解しましょう。
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老後に必要なお金は1カ月25万円
2013年に総務省が発表した家計調査報告書によると65歳以上の夫婦の無職の世帯の一ヶ月の収支は以下の様になっています。
・支出 24万2598円
・赤字 5万7592円
公的年金や企業年金だけではどうしても生活費を賄うことが出来ず、貯金を使ったり子供から仕送りをうけるなどして穴埋めをしているそうです。
では現代において老後資金はどのくらい準備する必要があるのか考えていきます。
[caption id="attachment_158" align="alignnone" width="280"] お金に関しては準備が100%[/caption]
老後に必要な資金を試算します。
老後を生き抜くための資金は絶対的に必要な①生活費、楽しく過ごすための②レジャー費用、③住居費などたくさんあります。
65歳から老後を迎える鈴木さん夫妻をモデルにして老後に必要なお金を考えます。
①生活費
老後の生活費を計算する場合、一般的には
・夫婦二人での生活費=旦那が働いていた時の生活費×70%×夫の平均余命
・夫が亡くなり、妻だけになった時の生活費=旦那が働いていた時の生活費×50%×(夫の平均余命ー妻の平均余命)
となります。
では鈴木さん夫妻が65歳から平均余命まで生きると必要な生活費は、
・夫婦二人での生活費=25万円×12か月×19年(夫の平均余命。84歳まで生きる)=5700万円
・夫が亡くなり、妻だけになった時の生活費=25万円×12か月×80%×(24年-19年)=1200万円
となり6900万円が必要になります。
②その他の資金
これは人によって違いますが例なので次ように考えて
項目と金額は自分の状況に合わせます。ここでは次のように考え、2700万円としました。
- 住宅ローン 300万円
- 住宅リフォーム 500万円
- 趣味・レジャー 500万円
- 子供の結婚・住宅購入援助 600万円
- 車関連 300万円
- 医療や介護 300万円
- 予備 200万円
③合計
【1】生活費6900万円+【2】その他の資金(2700万円)=9600万円 となります。
老後の主な収入
老後の生活を潤すお金は1貯金、2退職金、3年金の3つ。
その中でも収入という意味では退職金と年金。企業年金が給付されることありますので勤務先に確認しましょう。
それぞれの目安を見ていきます
①退職金
退職金は会社や職種、勤続年数で変わってきます。厚生労働省の資産によると2012年の1年間で勤続35年以上の退職金の平均は
- 大卒(管理・事務・技術職) 2562万円(1567万円)※カッコは退職一時金のみの場合
- 高卒(管理・事務・技術職) 2272万円(1470万円)
- 高卒(現業職) 1872万円(1184万円)
【2】公的年金
老齢基礎年金や老齢厚生年金は、毎年送付されてくる「ねんきん定期便」で、退職共済年金は共済組合が発行する「お知らせ」で金額を確認します。老齢厚生年金や退職共済年金を受給している夫が死亡した場合、一定条件を満たす妻には遺族厚生(共済)年金が給付されます。
Aさん夫妻のリタイア後の収入はどれくらい?
では、Aさん夫妻のリタイア後に予定される収入を見ていきましょう。
【1】退職金 2500万円
【2】年金合計 6032万円
夫:(老齢基礎年金+老齢厚生年金)×12カ月×平均余命
=(6.4万円+10万円)×12カ月×19年=3739万円
妻:老齢基礎年金×24年+遺族厚生年金×5年
=6.4万円×12カ月×24年+7.5万円×12カ月×5年=2293万円
以上から、Aさん夫婦の、65歳から夫婦の平均余命までに予定される収入の合計は8532万円になります。
老後の貯蓄目標額は「支出-収入」
必要な老後資金は、「老後に必要とする老後資金-老後に予定される収入合計額」で算出します。
Aさん夫妻が必要とする老後資金は9700万円、それに対して収入は8532万円。その差1168万円が、老後資金として準備すべき金額=目標貯蓄額になります。
では、この約1200万円をどのように準備すればいいのか、考えていきましょう。
月10万円、10年間積み立てれば1200万円貯まる
55歳から64歳までの10年間、毎月10万円貯蓄すれば、10万円×12カ月×10年=1200万円(利息等は含まない)で目標額は軽くクリアします。55歳以降は一般的に、子どもの教育費負担が軽くなってきます。毎月10万円の貯蓄はそれほど難しくないのではないでしょうか。
目標貯蓄額が高すぎる場合は、まず現在の支出内容を見直して無駄な支出を削減し、貯蓄額を増やします。また、老後の「その他の支出」の内容や予定額を検討する――例えば子供への資金援助の額を減らす、自宅のリフォームの規模を縮小する、など――ことも必要です。それでも対応が難しい場合は、例えば妻のパート収入を増やす、65歳以降も働く、といった収入を増やす道を考えましょう。
老後のための貯蓄は、早めの計画づくりが吉
リタイア年齢が65歳になると、ごく普通の老後を過ごす場合、「老後資金の準備は不要~1000万円程度」が相場となりつつあります。早めに老後資金の収支決算を行い、目標貯蓄額を把握すると、できるだけ早くからコツコツと貯めよう、という気持ちになります。また、老後の生き方がイメージできるので、そのためにお金以外で必要なもの、例えばネットワークや資格などへの対策もたてることができます。
老後は突然やってくるものではなく、現在の生活の延長上にあるのです。現在の生活スタイル、消費スタイルを基準に考えること、これが失敗しない老後の生活設計のポイントです。
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2014-06-29 18:51
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